30年ぶりに教習所に行く。
入所
「なんでオヤジになるとバイクに乗りたがるんだろう」
なんていうババーの小言はかえりみず、おれはハンコとP-One カードを持って近所の自動車教習所へ原チャリを飛ばす。
ビイイイイーン! 10分で着いた。
ん? やけに空いてるなぁ。
大学生の夏休みが終わったからだな、とドアを引っ張る。 開かない!
・・・・休みだ! 笑
次の日にまた行く。ビイイーン、プスプス。
やってた!
颯爽とドアを開け入所を告げると、受付のねーちゃんはマシーンかと見紛うほどの慣れまくった応対でスピーディーに手続きを進める。
おれは言われるがままだ。
こういった流れ作業で済む仕事は今後、AI搭載のロボットなどが担うんだろうね。
ねーちゃんも首を洗って待っときな!
じゃなくて、こんな誰でもできる作業をしなくて済むようになれば、ねーちゃんももっと知的な仕事を任されて「無表情で口だけが動いている」その顔にも、きっと笑顔が戻るだろう。
知的な業務ってのは例えば・・・えーっと、
ほら、
・・・思い浮かばねーや w
自動車教習所の IT 化
教習車の洗車・修理、施設保守は外注でいいし、学科の教官も別に人でなくても全然OKだ。 ロボ教官。
ロボットだと舐めて寝てるやつは今やセンサーで感知されてしまうので、修了のハンコを貰えなくなる。
IoTデバイスの開発秘話(1):富士通の居眠り検知センサー、なぜ耳たぶなのか (1/3) - EE Times Japan
現状でも配車予約はネットで、受付もICカードがあれば自動化できる。自動運転実用化はすぐだし、ルートが決まっている送迎バスの運転手は数年後はスゴくヤバイよね。
自動運転化されるぐらいだから、実車教習自体も各種センサーと複数台のカメラで済みそうな気がする。
ではこのねーちゃんが受け持つであろう、知的な業務は自動車教習所のどこにあるんだろうか?
ない。
それは経営陣がやってるだろう。ねーちゃんの行く末は多難かも知れない。
仕方ないからAI関連や、IoT 関連株でも買っといたらどうかな? 失業保険の足しになるかもね。 敵に塩を送る事になるけど。
3653モルフォ | 四季報:株価・ニュース・業績 | 会社四季報オンライン
こんなのとか
いや、そんな事を書こうとしたんじゃない。
続き
なんだかうまく飲み込めないうちに手続きは終了。入所はおわった。
おれは車の大型免許は持っている。前の仕事で必要になってきたので、府中試験場で一発受験した。
教習所というか、練習場もあったけど当時はビンボーで・・お金が。
海が見える教習所 五島自動車学校
総重量8トン(いわゆる4トン車)のワイド車*1もしょっちゅうコロガシていたし、全長約12メートルの超ロングも一応運転したことがあった。
当時、金は無いけど自信過剰だったオレは「まあ2〜3回行けば取れるだろあんなもん。」なんて思って何の予習もしないで試験を受けに行った。*2
実は以前、バイクの中型免許も持っていたし普段原ちゃりにも乗ってる。
以前のオレなら又府中か鮫洲に一発受験に行っただろう。試験前から楽勝ムードで。
がしかし、オレもトシをとった。 何でもかんでも運と気力で押し通せるものでは無いことを悟ってもいる。
今はそんな自信が、どうしても出てこない。
その結果がかしこまってハイハイと能面表情のねーちゃんに指図されているおれの姿なのだ。
・・・これでいいのか。
あの受付に座ってヘイヘイ言ってるオヤジはオレなのか?
かといって、どうしろというのだろう。
一発受けに行って何回も落とされ、終いには行かなくなってしまうのか。
それともあきらめて何だかんだとみっともない言い訳をしながら、結局教習所に通うことになるのか 。
A. チャレンジしないのがジジーなのか?
B. ジジーだからチャレンジできなくなるのか。
そもそも、色々考えてから行動するようになったこと、それ自体が以前のオレじゃない。
時間ってのはいつの間にか人を変えてゆく。昨日の自分は今日の自分ではないのよ。
最近そんな場面に頻繁に出くわすけど・・結局考えてもどうしようもないんだよね。
おわり