カッパドキアとイスタンブール 2018秋ヨーロッパ旅行 3
カッパドキア・洞窟ホテル滞在
カッパドキア観光・と一般に言われるが、「カッパドキア」と言う行政単位はない。
この場所はトルコのネヴシェヒルという行政区域(県のような単位)内の「ネヴシェヒル」と「ユルギュップ」という町の一部を指しているようだ。
詳しくは知らないけど、昔の呼び名なのかも知れない。(日本でも薩摩とか、信州とかあるよね)
ホテルのベッドサイドの彫り物。魔除けなどの意味が全くない、趣味だったりして。でも安眠できた
洞窟ホテルと日本で呼ばれている宿を予約。この地方独特の、地面から突出した奇岩を構成する、軟らかい大岩をくりぬいて作ったホテルのことを指している。「CAVE」 を訳すのに洞窟としたのだろうが、「穴」という意味もある。
「穴ホテル」じゃカッコ悪いから洞窟ホテルなんだろうね。 ・・ANAホテル
最初の宿はアリフさんが経営してるアリフ・ケーブ・ホテル
気球
とにかくここでは熱気球。 何のために来たのか、動機の割合は40%ぐらいを占めるだろう。
がしかし、かみさんが嫌がっていやがって、もーどうしても嫌がって、次の移動先でなら(仕方ないから)乗る、という所まで何とか話が進んだが・・・とりあえず、ここギョレメではお預けとなってしまった。
このホテルの前の道では、放っとくとスーツケースが猛スピードで転げ落ちていく事でもわかるとおり、一帯でも高い位置にあり景色は最高。当然、気球の離陸から飛行中まで、邪魔な岩なしに観賞できる。
朝早く起きて外を見ると無数の気球がふわふわと・・・!
熱気球上からサンライズを見る、というツアーが多いので、参加者のお迎えは4時頃に来るとのこと
屋上のホテルテラス(朝食を食べる所)からこんな風景が見える
巨大な気球が豆のような大きさで・・距離感が全く掴めない。
高低差のある奇特な地形と相まってジオラマを見ているような不思議な気分にさせられる。バーナーのゴーという音も、静まった早朝の空からかすかに聞こえる。
体験こそ旅行の全て、是非乗るべきですよ!
ギョレメの街
ホテルから坂を下っていくとレストランや商店がある小さな街に出る。早速レストランに入り、トルコ風座敷に陣取る。
トルコ料理はテスティ・ケバブ(つぼ焼きケバブ)やひよこ豆のスープなど、色々名物もあるけどどれも美味しく、なんとも安い! 暴落最高。
で、17円を目指していこう! なーんて書いた TRY/JPYが、もうとっくにすっ飛ばしてとうとう15円台になってしまったらしいw
続!トルコリラ TRY JPY - 重力にサカってる場合か?!
あるときホテルへ戻るため、坂を登っているとさらに上にでっかいトルコ国旗がなびいている。「まだ上があるのか」と頑張って急坂をのぼると、視界が開けて周りを一望できる場所に出た。
いま、立っている場所は山のほぼ頂上らしく、いくつかのなだらかな稜線が下に向かって伸びている。稜線上はなだらかで丸く、人が歩けるぐらいだが、左右は急斜面だ。
恐る恐る奥へ進み、尾根の先端に行ってみる。
一帯が奇岩だらけ! 30m程度下の方では歩いて散策している人が2ミリぐらいの大きさで見える。
尾根の先端に立つ。滑ったら30m転げ落ちるよ
キノコのような岩が地面からにょきにょき生えている何とも不思議な景色だった。
そのほか「ギョレメ野外博物館」 Google マップ
に歩いて行ったりしながら3泊したのち、親切にしてくれたスタッフ達と別れ同じカッパドキアの反対側ユルギュップへ移動。タクシーを呼んでもらい、おおよそ30-40分。
ユルギュップ Ürgüp (ウルギュップとも書く)
ケメルハーン ケーブスイーツ Kemerhan Cave Suites 到着。
ここのホテルもいい感じ。同じような石を使ってできているが少し西洋風?とでも言おうか。 敷地が広い!
オーナー曰く、「このホテルで特等の部屋」を予約。
3ベットで広く、専用テラス付(宿泊者みんなが使えるテラスは別にある)。オーナーが自分で設計して作ったという。
室内。 バス・トイレともう一つのベッドは左側にある
テラスで朝食(もちろん、室内でも可)時間は決まってなく「起きたら電話」するとセットしてくれる。
このあたりは乾燥地で標高もやや高いので、冬や秋の朝晩は冷えるらしい。このホテルには暖炉があり、バスルームにも床下温水暖房も付いていて、冬も暖かく快適!とオーナーは自慢していた。 屋上に暖炉用煙突が数個出てる。
おっと、忘れてはいけない熱気球、しかし何と! 既に私達の宿泊日全て、予約で一杯だという。
オーナーも(実績のある気球屋に限って)あちこち当たってくれたが、たまたま日取りが悪かったのか秋の観光シーズンのせいか・・予約できなかった。残念。
かみさんは命拾いしたと思ってホッとしている。
せめて馬ツアーには行こう!
という事で名所を回るツアーに参加した。見たこともない景色が広がり変化に富んでいて違う惑星に来たような気分になるね。
サンセット間近
いつの間にか仔馬が合流(3頭目)馬かバイクじゃないと行けないような道を縫っていく
などなど、あって書き切れないけど、噂に聞くカッパドキアは最低2日は滞在する事をおすすめする。ホテル、奇岩、生活習慣、料理・・さまざまな違いにビックリして、面白く珍しいことがたくさんある。
なにより人々はすごく親切だ。モロッコ並みだね。
ここは都市ではないから、なおさら人々が純朴なんだろうか。土地の気質もあると思うけど欧米や東南アジアの人達と違う、客とホストを少し超えた暖かさを感じた。
たぶん又訪れるだろう、その時は絶対熱気球、そしてグリーンルートを踏破してみたいと思う。
まだトルコは続く。次はイスタンブール。