クラウンプラザホテル:イタリア-ローマ
バルセロナから7日に及ぶ船旅の終着
チビタベッキアとかいう、ローカルな港ででっかいフネを降りる。
混乱の中、荷物を自分の見つけ出しそこらに並んでいるバスに行き先を聞いてラゲッジに荷物を詰め込む。誰も手伝ってはくれない、係員もいない。自分でスペースを作って押し込む。
早い者勝ちである。
なんせ千人単位のお客がここでクルーズ船から降りるのだ。
何だかよく分からないところで下ろされて、ふと見るとヒサシのある比較的大きいバス停が。
たぶんこれでいいんだと、並んで乗り込むとチビタベッキア駅についた。
駅に着いたらもう安心。
どうにでもローマぐらい行けるだろうと、タバコ吸ったり散歩したりして落ち着く。
チビタベッキア駅舎の前
キップは窓口で買う。
自販機もあるが壊れてる。壊れた自販機にならんでいるやつも3組ぐらいいる 笑
「自分たちなら買える!」と思っているのだろう。
キップを買ってホームへ行く。たぶんここだろうと踏んだホームでゆっくりしていたら、実は間違えていて列車到着3分前にスーツケースと大きなバッグを抱えて急な階段降り、また登る!
バリアフリーなんて概念はこんな古いローカル駅にはない。お年寄りは電車に乗れないのだ!
ヒーヒー。
列車が到着し乗り込む際に念のため、前にいたガイジンに「これローマ行くますのですか?」などと尋ねてみる。
「行くよ、でもキップ見せろ」などと車掌みたいな事を言う。
「オー、こりゃダメだ、この列車は急行だ。このキップじゃ乗れないな、あっちのホームに行け」とか言ってる。
今来たばっかりじゃねーか、行かねーよオレは。だいたいオレは人の言う事を聞かないのだ。
「乗っちまえ」と思って荷物を引きあげていると*1 駅員のような、駅員のコスプレしてるようなおばちゃんがちゃらんぽらん歩いてきたので呼び止めて「キップこれだけど、ローマ行くだけど、この電車乗りますです、いいですか?」ときく。
おばちゃん首からぶら下げた、でっかいがま口から券の束を取り出し、何か書き込んで「ほれ、コレ買え」って言う。
発車のチャイムが鳴る。
おばちゃん列車後方に手を振ってマテ、の合図。
渡した金がお札だったので、がま口をごそごそ漁ってお釣りをくれた。
列車遅延60秒。よーそろ〜。
ローマ テルミニ駅へ
引き戸を開けて乗り込めば、向かい合わせのボックス席。
これでワゴンの車内販売でお弁当とか、ティーバッグ式のお茶でもあれば、何もかもが30年前の東海道本線・小田原〜伊東間のようなイタリアの電車旅である。
乗って分かったが少しグレードが高い列車のようで、向こうのホームに行けと言ったオッちゃんは、キップの種類をみてこの電車じゃないと言ってくれたんだろう。要するに、窓口でキップ買う際にエクスプレスだとか、指定席だとか、そういうのをあらかじめ買わなくてはいけないんだろう。
ま、でも結果オーライだ!
ローマに到着
テルミニ駅でよたよた表に出ればタクシー乗り場はすぐに見つかる。
石でできた古っぽい街並み。色とりどりの店。
到着したホテルは大きな屋敷のような車寄せがある、豪華ではないが上品でステキなホテルだった。
Crowne Plaza Hotel - Business Hotels Worldwide from IHG
レストランのテラス席
チェックインにはまだ早い。
腹が減っていたので荷物を預かってもらい、早速ホテルのダイニングへ。
何か忘れたが前菜、パスタとサラダと・・食事うまい。客船のイタリアンと比べものにならん。
ワインはグラスで2杯もらった・・が、ほぼ一気飲み、足りない 笑
もう到着してるし、こわいもん無しだ。ボトルで行くぜー、普通のシャルドネだけどね。
ホテル内をうろついてみれば、大きくはないが奥行きのある、手入れされた庭。
時期が秋だったので泳いでいる人はいなかったが涼しげなプール。
オサレなバー、適度な距離感の媚びないスタッフ。
気に入った!
朝ごはんだーレ
ナカニワーノ
観光はもちろんたくさんある、ローマだし。
ローマ、バチカン周辺までは無料シャトルバスが周回している。でも帰りは乗り場がいくつか決まってるので、時間が合わない時はタクシーで帰る。
次回があればコロッセオ、バチカン、ローマの川っぺり飲み歩記を書こう。
このホテルはバチカンからタクシーで20分ぐらい、少し離れていて静か。全室?殆どかな、バルコニー付きで部屋も広く、シンプルだが悪くない。
庭や花のような自然がある、平面に伸びた心地よさはビル仕立ての大手ホテルにはない良いところ。
*1:列車に乗るのさえ階段2-3段登って乗る。一昔前の寝台車みたいだ